事業内容
再生可能エネルギーの研究・開発・販売
◆再生可能エネルギーとしての水素について
水素エネルギーは、利用段階ではCO2を一切排出しないため、水の電気分解により、大量に水素を製造するシステムが実用化されれば、これからの低炭素社会のベースとなります。
また、水素は発電をはじめ様々な用途に活用できるため、石油や天然ガスなどの化石燃料に代わる次世代エネルギーとしても期待できます。
しかしながら水素ガスの電解水素製造装置・貯蔵・運搬にはコスト・安全・運用での課題があります。そこで水素実証実験を阿賀町に誘致して改善等の研究・開発を行うことを提案します。
・水素社会実現のための実証実験(屋久島での実証実験と同規模)を阿賀町※に誘致する事で、国内外の関係者との交流により電解水素製造装置・水素貯蔵・水素運搬・水素ステーション・ロハス・システム等の最適化を目指す。(
10年くらいの地域実証実験が必要と考えています)実証実験により得られた工業技術、実用化構想ビジネスプランの起業に関わる地域外関係者との交流、地元へのゼロエミッション技術の実践によるロハス・タウン構想に繋ぎたい。MKR㈱は実証実験設備の保守・管理を担当したいと思います。
※(水力発電所の電力による電解水素製造・水素貯蔵・水素ステーションの実証実験設備を阿賀町に設置する構想について)
・町内の水力発電所からの送電ロス(都市部への送電ロス通常 6~7%)はほぼゼロとなり、実質安価な電力が使用できるメリットと水素ガス取り扱いの安全上 (住宅地域外山間部に設置)からも阿賀町が最適です。
・燃料電池車の実験地域として阿賀町は適しています。山間部としての道路起伏あり、高温多湿の夏~寒冷地かつ豪雪となる冬など燃料電池車の耐久性試験場所として向いていると判断しています。実証実験車は自動車会社から無償提供を受けたい。
◆ロハスハウス技術開発(2016年10月)
開発テーマ[MKRアクティブ滑雪装置]
1.豪雪地帯の屋根雪対策
(背景)
従来から種々の屋根雪処理方式(発熱体、散水、etc)が提案されていますが、装置のイニシャルコスト・ランニングコストなどに課題があります。
MKRは課題解決のため、ユニークでシンプルな滑雪装置の開発に取組んでいます。
2.MKRアクティブ滑雪装置 概要 (添付図参照)
一対の屋根勾配を有する建物の屋根の上を複数の滑雪シートで覆い、対面する庇付近にガイドローラーを設け、滑雪シートを引張装置により張力開放(通常時:屋根表面にシート接触状態)
~プレストレスト状態(屋根表面からシートを浮かせた状態)のサイクル運転を行います。
(冬期以外は滑雪シートを、片側の庇下部付近に巻取状態で収納)
・サイクル運転時はパトランプ点灯、ブザーを鳴らすなど、屋根雪の滑落タイミングを建物周囲の人に注意喚起する報知機器を併設します。
3.滑雪メカニズム
屋根頂部付近の滑雪シートはサイクル運転により頂部を乗越え部分往復移動、屋根勾配部の滑雪シートは上方への持上・下降作動により雪割(周囲との雪を分断)を行なうと共に、滑雪シートを揺動することで滑雪を促進させます。(マニュアル・オート運転選択可)
屋根積雪10~20cmの段階で、屋根から雪を滑落させるメカニズムです。
・豪雪地帯では深雪となる前に、屋根雪を分散滑落させることで建屋の保護並びに、軒先の落雪処理も容易になると考えています。
4.今後の開発計画
実証実験を行い、早期の実用化・市販化を目指します。
◆MKRハイブリッド発電装置構想(2016年3月)
1.開発目標
風速2~4メートルのそよ風でも発電できる装置を開発する。
災害避難路・商業看板等の夜間照明用 風力・太陽光ハイブリッド発電装置の検討を行う。
2.背景
ソーラーパネル付独立発光道路標識などが普及しているが、夜間・雨天・降雪・曇りなどではバツテリーへの電気供給が途絶えるためバツテリーチャージが課題になっている。
3.方策
エネルギーハーベスティング(環境発電技術:周りの環境から微小なエネルギーを収穫)
振り子式発電装置のブレードに太陽光発電フィルムを貼付けるとともに、ウィング航空機翼形状にする事で四方からの風力・太陽光ハイブリッド発電を目指す。(装置概要は添付図参照願います)
4.実証実験
実験機による実証実験を計画中です。
5.本発電装置の課題及び特徴
・海洋波力と異なり周期性の風は期待できない。
しかしながら 風には強さ(速さ)と向きがあり、しかも時間的、空間的に変化している。
-----山の上とか海岸などを除けば、街中の風は絶えず変化している。
・微風ではリニヤ発電装置内を移動するマグネットの速度が遅く、発電量は少ない。
・アモルファスシリコン太陽電池の取り付け面は日射のある方向に限られる。
方策として、光透過の有機薄膜太陽電池フィルムを透明プラスチック製ウイングの片面に貼付により、日射を受ける場所での設置位置の制約条件は軽減される。
・回転物が無く強風でのウイング破損・飛散防止は可能。(ウイングストッパーを設ける)
・装置がコンパクトなため市街地での設置が可能。
・積雪のある場所でも設置可能。(太陽光フィルムは鉛直方向に取り付けられ、風力によりウイングが揺動して雪の付着を防止する)
・無風時のウイング位置は鉛直線上にウイング自重で復帰する。
・発電時の騒音なし(回転翼方式との違い)
木工工芸品
◆阿賀町の森林資源について・町の面積の約94%(89千ha)は森林で、うち人工林の森林材積は約400万㎡、年間成長量は10万㎡あり、豊富な森林資源を有しているが、間伐材の多くは運搬経費等の経済的な理由などから林地残材として山に放置されている。 これらの間伐材を活用するため、特長のある木工工芸品、家具の研究・開発・販売の事業化の検討を行いたい。
◆MKRスビーカーを開発しました。(2016年3月)
スタンダード仕様 クリックして拡大 |
裏面 クリックして拡大 |
振動スピーカー 扉開 クリックして拡大 |
生薬栽培・植物成長剤実験
◆生薬栽培(背景)
・中国が国策として薬草の生産に取り組み始めてから約20年。国内市場だけでなく、欧米からの需要も伸びて、今では10兆円産業に急成長している。日本はというと、生薬の自給率は13%程度にまで下がり、80数%を中国に依存するようになった。また良品質の生薬は日本に入りにくくなっている。このような現状に於いて、トレーサビリティのはっきりとしたオーガニック栽培薬草の国内生産要望は高まっています。阿賀町の遊休農地での「アマ」(亜麻仁油)などの試験栽培を検討したいと思います。(現在、日本漢方協会と相談中です)
◆植物成長剤実験
金沢大学 染井名誉教授(薬学博士)が開発した植物成長剤「ソムレ」※を使用した実証実験を計画しています。(※「ソムレ」は植物の発芽率・収穫量を改善します。)また根がしっかり育ち、石や土を抱き込みますので、防潮林、防砂林、防風林の造成、森林の造成、がけ崩れ、法面保護、花卉等の育成等にも応用できると考え、これらへの展開を考えています。